吹付け塗布では密度の測定値に差が生じるため、一定のR値を出すことは困難である。したがって、R値は試験結果をまとめて平均したもので補正せざるを得なかった。
OCMラボラトリーズ社によると、セラミック・カバーのR値は25.4mm当り14.4であった。これは米国連邦標準局と「米国暖房・冷房・空調技術協会(ASHARE) 1977基本ハンドブック」を基に作成した下記の図の全ての断熱材に比べて、著しく性能が優れていた。ただし、セラミック・カバーの場合には厚さを6mm以上にする必要は全くなかった。
試験結果は、1層すなわち約0.5mmのセラミック・カバーが加熱面の放射熱を取除くとともに大幅に温度を低下させる(15.6〜26.7℃)ことを立証した。
更に数層の塗布を重ねれば、4.5〜7.2℃温度低下を生じる。 |
B) 紫外線防護
セラミック・カバーは、複合材(すなわち、タール・ルーフ、アスファルト・シングル塗料など)にじかに塗布しても100%粘着し、化学的有害作用はなく、しかも断熱とともに紫外線も防ぐ。
ジョージア州タッカーの公認試験所アクション・テスティング社は、「きわめて耐久性があり、高品質のコーティング材で <熱障壁> としてあらゆる放射熱の95〜98%を反射した。また、反射する放射熱のパーセンテージが高く、厚さ0.5mmで100mmのスタイロフォームに相当する」と報告している。
アクション・スティング社では、0.5mmのセラミック・カバーでコーティングした25.4mmの発泡材を使った別の試験も行われた。発泡材は紫外線に暴露するとぼろぼろになって割れる傾向がある。ところが、発泡材をセラミック・カバーの薄い層でコーティングして試験したところ報告書は次のように結論を下した。
「エンヴァイロトロール社のコーティング材は通常の発泡がもつ問題を防止できるので、断熱材としての有効性を保つことができる。しかもこのコーティング材は−1℃という低温でもその柔軟性を保っている。この特異なコーティング材を密度1.0pcfの発泡材に塗布すると、通常はもっとコストの高い3.0pcfのものを使った場合に得られる寸法安定性や圧縮強さまで高い費用を払うことなく得られる。」 |
C) 粘着
セラミック・カバーにASTM D−3359に該当する試験、すなわち、断面線粘着試験によって粘着を試験したところ、100%のスコア (1〜100までスケールの最高点)を獲得した。その他、ワシントン州シアトルの工業塗料の工事請負業者であるダンキン・アンドブッシュ社がエルコメーター粘着試験を行った。コーティング材はエアアシスト・エアレス・スプレーを用いて吹付け塗布した。試験に用いた金属全体のコーティング材の厚さは1.9mmDFTから1.1mmDFTであった。最初の試験は塗布から20日後に実施した。
結果は、1.9mmDFTの場合の引張り強さが210psiであった。コーティング材は基層に約0.09mmを残してはがれた。最終引張り試験は、最終的に硬化してから約30日後に実施した。結果は1.1mmDFTの場合の引張り強さ210psiであった。コーティング材はやはり基層に約0.09mmを残してはがれた。
セラミック・カバーは最終的に硬化する前に充分な粘着力を生じる結論に達した。その他、コーティング材の剥離に基づいて、基層面に対する実際の結合力が力強いという結論も出された。 |
D) 防炎性
テキサス州サン・アントニオのサウスウエスト・リサーチ研究所防火技術部によると、セラミック・カバーの表面燃焼のランクは100の中の5であり、MSDSシートの報告では引火点が非燃焼物質に分類されている。したがって、セラミック・カバーは1℃〜200℃までは装置の運転を停止することなく加熱面に直接塗布することができる。
その他、ミシシッピ大学ジャクソン医療センターではセラミック・カバーの有毒な煙について試験を行った。「暴露した全ての動物は生存し、疾患もしくは刺激は認められなかった。」
これはセラミック・カバーの煙を吸引しても影響がないという結論である。 |
E) 結露制御と防食
ファイバーグラスやウールなどの断熱特性は主として繊維のあいだに取り込まれた空気によるものであり、素材が濡れると断熱特性は大幅に低下する。水分が空気を詰め込んだ断熱材の性能を低下させるのは、大気温における水の熱伝導率のほうが、空気よりも20倍も大きいからである。
セラミック・カバーには空気ポケットがないため、濡れても結露を防ぐとともに腐食を食い止め、しかも断熱特性を失うことがない。
アクション・テスティング社の研究は、セラミック・カバーの蒸気障壁としてのランクはASTM D−1653では0.755(優秀)であるとした。また、カナダのカルガリーのパイプ・コーティング会社であるがルノー社は、48時間にわたって、95℃の温水に浸しても浸透を防止するばかりか故障もしないという優れた成果を上げた。
3.3℃の送水管にセラミック・カバーを1ミリの厚さに塗布すると、23.3℃の環境温度で生じる結露をなくすことができる。その他、中南部のパイプ製紙工場では、ポリウレタン・マスチックで上塗りした8.9℃のCIO2タンク(直径12.2m、高さ15.2m)にセラミック・カバーを1mmの厚さに塗布して、結露をなくすとともに、温度を一定に保つことに成功した。
加えて、セラミックカバーには防カビ、農薬耐性など環境にも耐える特性があり、1から10までの等級で10にランクされた。(最高点は10。)
その他にも風で吹き付けられる雨、加熱、冷却循環、耐薬品性などの試験も行われた。いずれの試験または分析でも、セラミック・カバーは現在使用されている製品の中では最高の水準を獲得した。 |
F) 対薬品性
セラミック・カバーは、固体ラテックス84%であり、高密度で粘性が低く、断熱特性や耐薬品性の大きいコーティング材である。
当社では企業と協力して、要望があれば耐薬品性に関する試験を実施してきた。滅菌部はエチレン・グリコール、硫酸、エチレンオキシド(ガス)を病院の機器類や備品の滅菌に利用した。セラミック・カバーの塗布を指示された場所は金属屋根(排出される駆散ガスで腐食が生じる)、事前に調整したセル・ダクト系(結露を防止して熱を抑える)、ポストセル・ダクト系(ガス排出を抑制してダクトを密封する)であった。
以下の化学物質についてセラミック・カバーの反応を試験した。 |